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スタジオ・ページワンは、「旅」と「料理」をもっとも得意とする編集プロダクションです。

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 俳句を始めたのは、平成十年。大磯に住む友人から誘われ、地元の湘南俳句会に入会した。その翌年の三月、鎌倉の鶴岡八幡宮で行われた実朝忌俳句大会に、湘南俳句会の仲間と一緒に参加した。無論、俳句大会なるものは初体験だったのだが、すでに数年のキャリアがある湘南俳句会の仲間を尻目に、「享年は二十八なり実朝忌」で選者のお一人である清水基吉氏から天をいただいてしまった。清水氏は芥川賞作家にして俳人、​当時は鎌倉文学館の館長をしておられた。

 そして翌年の実朝忌俳句大会。「野の花を摘んで帰るや実朝忌」で、またもや清水基吉氏から天をいただいた。何しろ俳句はまだ始めたばかり。自分では上記の二句がいいのかどうかは、わからない。ただ無心で作っただけであった。

 これで勢いづいたわけではないが(正直なところ勢いづきました)、その年に別の友人に誘われて西神田句会に入会し、現在、二つの句会でうんうん唸っている次第である。

振り返ってみると、ビギナーズラックで鯛を釣りあげてしまったようなものかもしれない。が、それはそれとして、今では俳句をやっていて良かったとつくづく思う。年の差も肩書も関係なしに、互いに親しみを込めて俳号やファーストネームで呼び合うことができる間柄というのは、俳句ならではの世界だろう。

 ちなみに、自宅が鎌倉なので実朝忌俳句大会には毎年参加している。しかしながらこの十数年、天はなし。やっぱり、何ごとも無心が肝要ですね。

​​                             故 木村 小左郎

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食ふてふと茂吉を思ふうなぎかな
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